グルーヴィ サービスデザイン ラボ

サービスデザインに関する情報、及びそれを用いたライフハック術などを記事にしていきます。

Zaifに問い合わせしたら返信までに1ヶ月かかった件【仮想通貨】

こんばんわ。仮想通貨初心者のGroovyです。

Zaifのカスタマーサポートは1ヶ月くらい返信なかったです。

実は先日、スマホを機種変更した折、うっかり元のスマホから2段階認証の設定を引き継がずに機種を変更してしまったため、ログインできなくなってしまい、FAQの指示通り、問い合わせフォームからカスタマーサポートへ
2段階認証の解除を申し込んだのです。

最初に問い合わせフォームから申請したのが2018年1月16日でした。
そして、待てど暮らせど返信がなかったので1月22日に催促のメールを送りましたが、
全く反応がありませんでした。

結果、対応していただけたのは2018/2/15でした。
最初に問い合わせをしてからちょうど1ヶ月かかったのです。

f:id:getlovegroove:20180219184357j:plain

その間にも仮想通貨は暴落から反発に転じるわけです。


私は経験上、「利益優先でコスト削減に走るサービスはカスタマーサポートから削る」というのを知っていたので、判断を早めに行い、Bitflyerで新たに口座を開設して暴落時に仕込めたので損失はなかったのですが、Zaifに資金を入れっぱなしにしていたらとんでもない損失を被るところでした。

この記事の中で以下のように問い合わせが2週間以上返ってこないと記述がありました。

buzz-plus.com


私もとても不安でした。
なので、すぐにBitflyerにメイン取引所を変更しました。

Bitflyerは新規登録から取引開始まで、とてもスムーズでした。
サイトも使いやすくて、初心者の私でもサクッと口座開設ができました。
カスタマーファーストという感じがして信頼感があります。

t.co

先日は三井住友銀行との連携も発表されましたね。
今後ますますインフラとしての信頼感を増していくのだろうと思います。

https://bitflyer.com/pub/bitflyer-smbc-api.pdf

仮想通貨取引は自己責任ですし、取引所のセキュリティは絶対とは言えませんが
せめて顧客第一主義(カスタマーファースト)な取引所を選びたいですね。

 

BTCも100万円を超えて数日上昇の気配を見せています。
私は低資本ですが中長期でBTC、ETHもホールドしていこうと思っていますので
今後の展開が楽しみです。

Bitflyerへの口座開設のリンク、置いておきますね。

t.co

それでは。

【評価改善編】30代半ばの非モテコミットしまくっていたダメなおっさんだった私がS級女子と恋愛する戦闘力を得た【GLG理論】

こんばんわ。サービスデザイナーのGroovyです。

前回までのエントリーでは、
ターゲットの設定、調査、分析、自分自身の設計をするところまでをご紹介しました。

getlovegroove.hatenablog.com

getlovegroove.hatenablog.com

 

サービスデザインでは、このあとに以下のプロセスが続きます。
評価
改善
反復

今回は【評価、改善、反復】のお話です。

今のままのあなたでは結果は変わらない

あなたは今まで生きてきた時間に培われてきた価値観や、常識などをもとに判断基準を設定しています。

その判断基準に基づいて、恋愛する対象に対する振る舞いを重ねてきた結果が今です。
今、あなたがもし、理想的な相手と理想的な関係を構築できていないのであれば、
あなたの判断基準のまま恋愛をすれば、100年経っても同じような結果になる可能性が高いです。

なぜならば、相手からの「評価」に対して「改善」と「反復」を行わないからです。
サービスデザインにおける評価とは、ユーザーテストなどを繰り返して
使い勝手や、ユーザビリティについての検証を行って行われます。

実際のサービスをユーザーとして想定される属性の人に使ってもらって、目的を達成させることができるかどうか、試験するのです。

恋愛に置き換えてみましょう。
ターゲットの調査分析、自己設計を行ったあなたはテストを繰り返し行う必要があります。
これが本日のテーマの一つ、「評価」です。

自己評価と相手からの評価を得るユーザーインタビュー

あなたの理想的な相手と初めてデートに行ったとします。
その時の振る舞い、表情、話し方、会話の速度、内容、ユーモア。
色々な角度で相手はあなたのことを評価してきます。

デートの目的は「楽しい時間を共有する」こと。
サービスの主体があなたであり、ユーザーは相手です。

 

相手は理想的な人である場合を想定しています。 

「評価」とは、ユーザーが正しく目的に達することができるかどうかを図るテストです。

もし、相手が目的を達成できない場合、サービス設計やユーザー体験に問題があるのです。
つまり、サービス主体であるあなたの様々な要素の中の何かがよくない場合があるのです。

何を意味しているかというと、理想的な属性を持つ人々を楽しませる際に必要な要素が欠けているということです。

これは大きな問題です。

なぜならば、理想的な相手との恋愛があなたのゴールである以上、理想的な属性を持つ人から好かれない状態では、ゴールに到達できないからです。

デートのあとは自分反省会を開きましょう


よくない部分は「改善」する必要があります。
あなたの不足点を自分自身で自己採点してみましょう。
相手が楽しそうにしていたところ、そうでないところ。
待ち合わせから、バイバイする瞬間までを詳細に思い出して相手の反応をいちいち振り返って見ましょう。

良い反応だったところと、悪い反応だったところがあるはずです。

良い反応だったところは良い振る舞いができていたところ。悪い反応だったところは何かを間違えたところです。

悪い反応だった時、自分は何を話ししたか、どう話をしたか、どういう言葉遣いをしたか、思い出してください。そのうちのどれかが良くなかったところです。

良くなかったところがどうして良くなかったかは、また調査分析などを行うことでヒアリングを重ねてそのヒントを得てください。その上で改善をしましょう。

相手に聞いてしまう「ユーザーインタビュー」は最強の手段

デートの結果、良くない結果だった場合にのみ、しかも相手との関係性によって使える場面が限られてしまうのですが、ユーザーインタビューはもっとも効率よく改善点を見つけることができます。

サービスデザインの現場ではユーザーインタビューを非常に重視します。

恋愛ではあまり行われませんね。当たり前ですが、相手のダメなところを正直に答えてくれる人というのもなかなか少ないですし。

ですが、相手から自分を恋愛対象としてNGだと思った点というのは自分では思ってもみなかった自分の欠点を指摘してくれるので非常に有効です。

本質的な改善箇所を最短距離で見つけることができるのです。

とある事例を紹介しましょう。

私の友人男性Aは30代前半のサラリーマンです。20代半ばの女性と知り合ってデートに行ったそうです。とても気があったのでホテルに行ったそうですが、彼は2回目のデートを彼女とはしたくなくなってしまったそうです。

彼女は自分の理想とする相手ではなかったとのことでした。

どこが良くなかったのか聞いてみたところ、下着のセンスが合わなかったとのこと。

相手とのデートで上下別々の下着をつけてきていて、おまけにあまりにもセンスがなくダサい下着だったそうです。そのため彼はその女性との次のデートをセッティングすることなく終わってしまったそうです。

その理由を彼女に言ったのかと友人に聞いてみましたが、彼は

「言えるわけないだろう。聞かれたわけでもないし。」と苦笑していました。

彼女は自分自身の改善点を見つけられないまま、また同じことを繰り返すでしょう。そうして年齢を重ね、自分を受け入れてくれる相手がいないとぼやきながら、より良い恋愛を手に入れることができなくなるのです。

改善したらまたテスト。繰り返し行って改善を定着 

改善点を見つけたら、次にいきましょう。
別の人とのデートで、改善した状態でユーザーテストをしてみるのです。


個人差があるので、必ずしも最適解というわけではないでしょうが、
改善できていれば相手の反応は前回よりも良くなるはずなのです。

もしそうでない場合は、改善の方向性が誤っています。
もう一度改善して、次のデートに挑みましょう。

このように改善してテスト、改善してテストという流れを反復することでより精度を高めていくことができます。

精度を高めた結果は、
理想的な属性を持つ相手にに好かれる自分が出来上がるのです。

もう一度言います。
理想的な属性を持つ相手に好かれる自分が出来上がるのです。

時間とお金は有限、理想的な相手以外とは会わない

理想的な属性を持つ相手に好かれる自分を作り上げたら、あとは簡単です。
理想的な属性を持つ人とだけ会い続けてください。
その間も必ず改善を怠らずに、反復を続けてください。

理想的ではない属性の人との時間は作らなくて大丈夫です。
むしろ無駄です。時間は有限です。
あなたが求める理想の相手との時間だけを増やしてください。

そうすることで精度が上がり、あなたの理想的な属性を持つ相手とあなたの相性はどんどん良くなります。
そうして、あなたの周りにはあなたの理想的な属性を持つ相手しか遊び相手がいなくなります。
ここからは誰を選んでも結果があまり変わりません。

なぜならば、理想的な属性を持つ相手とだけ出会っているので、候補がそもそも理想に合致しているのです。

私のオススメは、本質的な精神性の部分が似通っている人が良いのではないかと思います。
例えば、同じTV番組を見て同じようなところで笑いあえるとか、金銭感覚があっているとか、
家族を大切にする気持ちが同じくらいとか。

おそらく、そういった、本質的でコアな部分は変えられないものなので、
表層部にある属性がたとえどんなにハイスペックだったとしても、
あなたにぴったりな考え方の人はいつか必ず現れます。

自分らしい恋愛をするために、あなたはあなたの判断基準を少しだけズラして、
あなたの理想とする相手との恋愛のために、少しだけ自分自身の改善を行い、
それを反復して繰り返すことで、より相性の良い人と巡り合い、分かり合えるようになるのです。

本日のまとめ

それではまとめです。
・過去の判断基準を使い続けると今までと同じ結果に陥りやすい
・自己評価を行い、改善して検証する。
・相手からの評価を得られるユーザーインタビューは非常に有効。
・理想的な相手と恋愛できるようになるまで改善と検証を反復し続ける。
・理想とする属性の相手とのみ会い、そうでない人とは会わない。

一気呵成に書いてしまったので、
ツッコミどころや質問があると思いますので、質問箱用意しておきます。
お気軽に質問投げてください。

peing.net

30代半ばの非モテコミットしまくっていたダメなおっさんだった私がS級女子と恋愛する戦闘力を得た

私はこの理論を用いて30代半ばの非モテコミットしまくっていたダメなおっさんだった私が、3年の間に20代前半〜中盤の女性とデートしまくり、最終的にモデルやCA、女優やアイドルといったS級女子と恋愛する戦闘力を得ました。

藤沢数希さんの金融日記を6ヶ月間読み、基礎理論を固めました。

恋愛と仕事はやることが同じだと気付いてから、サービスデザインの考え方を取り入れて練り上げました。

ターゲット属性を25歳以下の女性、A級以上の女性と設定して、調査・分析を繰り返し自己設計を行って、試験運用を開始し、評価、改善を繰り返しました。

その結果、構築した理論です。
愛のグルーヴを得る理論です。

Get Love Groove という何気なくつけたTwitterのアカウント名から「GLG理論」と名付けました。

愛のグルーヴを一度でも得た人は、それ以降恋愛に困ることがありません。
何故ならばこの方法であれば、自分自身を理想的な相手に最適化して
相手が居心地の良い環境を構築できるからです。

次回以降は実際に私が失敗した事例などを用いながらそれぞれのセクションにおける最適な振る舞いについてお話しできればと思っています。 

ちょっとでも参考になったなぁと思われたあなた。
ぜひTwitterをフォローしてください。

今後もサービスデザインのコンセプトを利用したライフハック情報をお届けします。

サービスデザインに興味関心を持っていただいたあなたはぜひ、関連書籍をみてみてください。

 まだあまり良書も少ない中ですが、ユーザービリティエンジニアリングはわかりやすくかかれていると思います。

概念的に知りたい方はこちらをお勧めします。

サービスデザイナーはAIが本格的に市場で導入されてからとても重要な職種になります。

その辺の話も今後はブログでしていきたいと思っています。

それでは。

GLG理論概要

getlovegroove.hatenablog.com

getlovegroove.hatenablog.com

【設計編】自分らしい恋愛ができる相手を探す方法。サービスデザインの考え方を恋愛へ応用した【GLG理論】

こんにちわ。Get Love Groove!サービスデザイナーのGroovyです。

前回のエントリーでは、ターゲットの設定、調査、分析までをご紹介しました。

getlovegroove.hatenablog.com

サービスデザインでは、このあとに以下のプロセスが続きます。
設計
評価
改善
反復

今回は設計のお話です。

恋愛における自分の設計”自分設計”

自分自身をサービスに置き換えた時、あなたはどんなサービスを提供する人になりますか。

前回の調査分析を繰り返し行うことで、インタビューの試行回数が増えていきます。
インタビューを継続して実施していくと、ターゲットのある傾向が見えてきます。
KJ法で分類して自分の中で、ターゲットの実像を作り上げていきましょう。

KJ法 - Wikipedia

あなたの求める対象の姿が徐々に浮き彫りになっていきます。
ペルソナの設定です。

ペルソナは空想だけで作り上げてはいけません。
必ず調査と分析を行い、その結果として作り上げていきましょう。

ペルソナが出来上がると、手段が具体的に設定できるようになっていきます。
ターゲットに対して接する時のコミュニケーションを設計していきましょう。

相手に出す自分の情報をコントロールする自分設計

対象となるターゲットのペルソナ像が出来上がったら、
今度は恋愛の主体であるあなたの中の情報設計を行う必要があります。
これはセルフマネージメントや、セルフプロデュースという領域になります。

順を追って説明しましょう。
まず、あなたが現在理想の相手と出会えていないのであれば、
この先も出会えない可能性が高いのです。

なぜならば、あなたは自分の習慣に基づいて物事を判断しています。
服を選ぶ際の判断、食べるものの判断、暇な時間の利用方法についての判断。
それらが理想の相手と出会えていない障害になっている可能性があります。

ペルソナ像に合わせた自分に変革しましょう。
これは無理して演じなければならないというわけではありません。
最適化するという考え方で、今までの判断のポイントを変更するのです。

人間は根本にある本質的な部分を変質させることがなかなかできません。
その代わり、表層にある選択と判断のポイントは、変えることができる生き物です。

例えば、コーヒーの銘柄、今日の夕飯の献立、入るお店。
意識して変更することにより、習慣化することができます。
これをターゲットの属性に合わせて変更することが自分設計です。

事例:25歳以下の女性と付き合いたい30代前半男性にオススメするアウトプット

例えば、あなたが30代前半の男性で、25歳以下の女性と恋愛したい場合。
あなたの青春時代に過ごした時間から少なくとも5年以上離れています。
その前提で情報をインプットしておかなければなりません。

良質なアウトプットは膨大なインプットからと言われるように、
25歳の女性が日常的に接している情報源で特集されているトレンドは押さえておきましょう。

例えば、女性は自分の持ち物のセンスが良いと言われることを大変喜びます。
男性は今年のトレンドを押さえた上で、何気なくそのことを褒めましょう。
女性は狙い通りのかわいさが、男性に響いた、という状態を喜びます。

女性同士がお互いをかわいいと言い合うのはまさにこれを生み出すために行なっています。
しかし、女性は闇雲にかわいいと言われるとむかつくのです。
男性が陥りがちなマイナスポイントです。

男性が女性の狙いを理解した上で、かわいいと褒めてくれると
自分の好みをわかってくれる男性として認識され、周囲の男性と一線を画することになるでしょう。
本気で落としたい女性が読んでいるファッション誌のトレンドくらいは押さえておきましょう。

事例:悲劇、付き合う直前で逃げられてしまった20代後半の女性。その理由は。

次は、悪い例をあげましょう。
今度は情報の出し方を誤った女性の話です。

30歳前後の年収800万円くらいの男性と結婚したい20代後半の女性がいるとします。
彼女は実家住まいの一人っ子で可愛がられて育ちました。
家庭も裕福で、欲しいものはなんでも手に入りました。

ある時、理想的な優しい男性と出会い、何度かデートをしてSEXもしました。
そうして一緒にいる時間が長くなる中で、双方の表層的な情報開示もだいたい終わり、
次の段階でプライベートな情報の開示に段階が進みます。

その頃、女性は自分の部屋の写真をLINEのタイムラインにアップしました。

友達にシェアする気持ちで、気軽に、「みてみて!可愛いでしょ?」という感じです。
男性はその写真を見て、将来に不安を覚えたそうです。
なぜでしょう。











なぜならば!
その部屋のコーディネイトがサンリオキャラクターで彩られており、
とても精神年齢が釣り合わないと感じたからです。
彼は適当な別の理由を言って静かに去っていきました。

年収600万円以上1000万円未満の男性が愛読するOCEANSやSafari、LEONなど、
大人の男性としての一般教養を身につけており、将来の伴侶を探している男性の場合、自立していて自分を支えてくれる人を探しているケースが多いです。

相手の女性を好きになりかけていた矢先、サンリオで彩られた部屋を見てかなりの不安を感じたのです。男性は「サンリオで彩られた部屋を作る女性 = 精神的に未熟で自立しているように見えなかった。」という印象を持ったのです。


お分りいただけたでしょうか。

サンリオが悪いわけではありません。
SafariやOceansやLEONといった洗練された生活をモデルとしているファッション誌を読んでいるような人にファンタジーな自分を見せてしまったことが誤りです。

好きなものは好きで良いでしょう。
しかし、相手に開示する情報はタイミングを厳選しなければなりません。
相手が自分から離れられなくなるまで、言う必要のないことは言ってはいけません。

相手が好きになるであろう情報を渡し、そうではないであろう情報は渡さない。
これはサービスの設計と同じことです。
例えば、スーパーは安くできる商品を目玉にして客を寄せて、
他の商品も一緒に買わせる方法で利益を一定に保っています。
しかし我々はそのうちのどれかに割高な商品が入っているかもしれないことを知りません。
買ったものに納得がいけば、満足するのです。

相手があなたを手に入れたと思いつつある時、あなたは相手の欲しがるものである必要があります。
相手があなたを好きになった後に少しずつあなたの好きなものの情報を開示していきましょう。

相手は意外なギャップにさらに心を掴まれるものです。

本日のまとめ

本日のまとめです。自分設計はかなり有効な方法なのでぜひ取り入れていただきたいです。

・ターゲットとなる属性の情報を調べて、傾向を把握し、自分設計をして他人から見える自分の情報をコントロールしましょう。

・ペルソナは必ず調査に基づいて設定しましょう。

・ペルソナで作ったターゲットに好まれやすい情報を出すように生活の選択と判断のポイントを変更しましょう。

・ターゲットの好みやすい情報を得るために普段読んでいる雑誌やメディアなどで勉強しましょう。

・相手の好みそうもない情報は、相手があなたを好きになってから開示しましょう。

 

なお、雑誌の読者の属性は媒体資料に掲載があります。

「雑誌名 媒体資料」というキーワードでググると最新のPDFが出てきます。

年収を気にする女性の方は一度見てみるのはいかがでしょうか。

今回は設計についてお話ししました。
次回は評価以降のプロセスについてお話ししたいと思います。

それでは。

ちょっとでも参考になったなぁと思われたあなた。
ぜひTwitterをフォローしてください。

今後もサービスデザインのコンセプトを利用したライフハック情報をお届けします。

速報[コインチェック]記者会見手元メモログまとめ【仮想通貨】

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1/26 午前3時 NEMアドレスから580億円相当のNEMが引き出された。
11時時点で全ての売買取引を停止
NEM財団、他送信されたNEMの売買停止要請済み

580億円分は顧客の資産
何名分かは調査中。不明。

===以下、質疑応答

記者:NEM以外の資産を預けている人の資産が今後返還されるかどうかについて
 >NEMの保証も含めて対応方法を検討中

記者:気づくまでに8時間かかってるけど、なんでこんなかかった?
 >一気にではなく、徐々にだった。
  気づいたのは11時だった。

 

——<Groovy point!>
NEMの補償については、現在検討中!
円なのか、NEMなのか、検討中!
——


記者:現金預けている人のお金はどうなる?
 >そこも含めて検討中!!!

記者:なぜ狙われたのか。
 >わかりません。

記者:マルチシグは行われていなかったのか?
 >できていなかった
記者:マルチシグが行われていないということはセキュリティが甘かったんじゃないの?
 >…開発はしていた。間に合わなかった。

記者:マルチシグを行う予定だった?
 >行う予定だった
記者:できていなかったということはセキュリティが甘かったのでは?
 >…開発はしていた。間に合わなかった。

記者:NEM以外のウォレットにマルチシグはかかっている?
 >かけられるのにはなるべくかけていた

記者:顧客資産の保護について規定はある?
 >顧客資産の保護について利用規約上の条項は一応あるが、
 顧客資産を保護していくことに対して一生懸命やりますって感じの規定です。

記者:キャッシュが下ろせないというのはなぜ?
 >どう対応するのがベストかを検討しているから。

——<Groovy point!>
いや、まず出金できるようにするのが安心じゃね?
——

記者:事業は継続する?破綻しそう?
 >事業は継続する方針でいる。
  破綻は考えていない。

記者:セキュリティ対策にどれくらい金額をかけてきたか?
 >内製で対応してきた。金額感は不明。
  80名の社員数、半数はエンジニア。

記者:昨年、韓国で取引所からコインが流出したけど、それ以降、リスク管理はどう考えていたか。
 >危機感はあった。他の取引所の状況は把握していた。
  セキュリティを強化しつづけていこうと考えていた。
  やれること、最善を尽くしてきていた。
  セキュリティを最優先で進めてきた。

記者:でもNEM財団はマルチシグ推奨されていたけどなんでしてなかったん?
 >する予定でした。

記者:補償について外部の企業に救いを求めるかどうか
 > 今後どうするかは検討中。選択肢の1つとしてはあり得るかも。
  まだどこにも声かけてないし、どこかの企業から声がかりはない。

記者:他の通貨の毀損の可能性は?
 >日本円や他の仮想通貨については毀損の可能性は現時点では確認されていない。
  他の通貨について戻せる保証はできない。

記者:NEM財団からのサポートは何か言われてる?
 >市場への影響が大きいのでこの場では言えません。

記者:今後のスケジュールは?
 >顧客資産第一に動く。次に原因調査。その後対応方針を出します。

記者:マルチシグ、コールドウォレット化など基本的なことができていなかったのは取引所としてどうなん?
 >万全を期すために最大限、リソースかけてきたけど、できてなかった。

記者:毎月の売り上げと収益は?
 >それは公開できない。非上場だから公開しなければならないわけではない。
  検討中。

記者:2人で50%以上株を持っているのであれば今すぐジャッジできるのでは?
株主に聞かないとダメなの?
 > …

記者:ビットコインイーサリアムのセキュリティの状況は?
 >ビットコインイーサリアムはコールドウォレット
  ビットコインはマルチシグ対応だからマルチシグしてる。
  イーサリアムはマルチシグ対応じゃないからしてない。

記者:NEMは全部流出したの?それとも1部?
 >NEMはほぼ全て流出した。

記者:今想定され得る最悪の事態は?
 >最悪の事態とは、顧客資産を全てお返しできないということと認識している。

 

——<Groovy の感想>

今回の件はサービスのセキュリティ設計に対して、あまりにも杜撰であったとしか言いようがない。

まず、NEM財団が推奨していたマルチシグをかけていなかったのが1つめ。2つめはNEMをホットウォレットというネット上に資産を置いておく仕組みで運用していたこと。

コールドウォレットの開発は進めていたが実装はまだだったと説明していたが、だとしたら先にマルチシグ対応とコールドウォレット化をしてから取引を開始するべきれはなかったのかと考えてしまう。

特に仮想通貨の盗難事件は初めてのことではなく、過去の事件から普通の対策を行うだけでは万全ではないことは専門家ならばわかっていたはず。

資産を預けられている利用者の方々にとっては、到底納得できる回答ではなかったように思う。

 

【調査分析編】自分らしい恋愛ができる相手を探す方法。サービスデザインの考え方を恋愛へ応用した【GLG理論】

こんばんわ。グルーヴィSDラボのGroovyです。

普通、サービスデザインというのはサービスを設計することに使われる手法ですが、
このブログではサービスデザインをより分かりやすく説明するために日常の生活に取り入れ、人生を最適化して少しだけ目標を達成しやすくすることができる方法をご紹介します。

複数回、サービスデザインの考え方を恋愛へ応用する方法をご紹介します。
シリーズに名前がないのも不便なので便宜上、Get Love Groove理論(GLG理論)とでも名付けましょうか。

この理論は30代後半男性が20代前半S級女子と恋愛した実績もある非常に効果的な手法です。
その方は先日、40代になられて別の20代S級女子と結婚されました。
今は夫婦ともにとても幸せに暮らしています。

この理論は男性でも女性でも使えます。
信じるか信じないかはあなた次第です。

サービスデザインの基本プロセス

サービスデザインの基本的な設計プロセスは、以下のようなフローを辿ると言われています。
 調査
 分析
 設計
 評価
 改善
 反復

普通はこれを製品やサービスなどに用いて最適な状態を作るのが我々の仕事ですが、
自分の人生に用いてみると発見が多く、無駄な時間や手間、コストをかけずに
目的や目標を達成することができることに気づきました。

この方法を用いて実際に行動してみると、今までの恋愛戦略が正しかったのかどうか、
また、誤っていた場合に、どのように改善していくことで
自分らしい恋愛ができるかを知ることができます。

この理論では恋愛したい人をサービス提供者、恋愛対象となる人をターゲットとして設定します。
サービス提供者側と顧客の関係は恋愛における男女の関係にとても近い性質を持っています。サービスは価値を提供する代わりに、コストを支払ってもらえる構造を持っています。
恋愛も同じです。

得られるものがあるから相手と一緒にいたいと思うようになるのです。
得られる価値が提供されるからこそ、相手は時間やお金というコストやリソースを提供しようという気持ちになるのです。

ターゲット属性の設定

最初に設定していただきたいのはターゲットの属性です。
自分がまず、どんな相手と恋愛したいのかを設定しましょう。
年齢、容姿、性格、職種、年収、そのほか、どんな条件でも構いません。

仮に今回このプロセスを実践していく人を設定しましょう。
40代前半未婚の男性、サラリーマンAさんだとします。
ヒアリングの結果、以下のような条件が抽出されました。

・20代〜30代前半
・かわいい
・職種問わず

しかし、これではターゲットがまだぼやけています。
もっと具体的に設定していきます。

・30歳 ±2歳
・容姿は好みのタイプであること
・職種、年収問わず
・コミュニケーション能力が高くノリがいい
・空気が読めて気を遣える
・家族を大切にしてくれる

これくらい設定できていれば良いでしょうか。
まず条件の抽出を行いました。

次に、この中で優先順位を設定します。
優先順位に同列は作ってはいけません。
必ず順位をつけてください。

これはトレードオフスライダーというフレームワークです。
優先順位をあらかじめ決めておくことで、合致しない条件の対象を自動的に排除していくことができます。

ターゲットに対して求める条件をトレードオフスライダーで優先順位づけしたら
一旦その優先順位に基づいて対象を選定しましょう。

調査

ターゲットとなる対象の条件が決定したら、様々なアプローチでそのターゲットについて調べます。

サービスデザインプロセスでは製品のコンセプトやサービスそのものの現在の状況が
ターゲットユーザーに対してマッチしているか確認していく作業です。

ここで一般的によく使われる手法は以下のようなものです。
 ・アンケート
 ・インタビュー
 ・行動観察調査

これを恋愛に展開してみましょう。
ターゲットのことをよく知るためには、ターゲットと同じ属性を持つ人に話を聞くのが一番です。

先ほど設定した条件に合致する人たちと出会い、話をたくさん聞き出します。

多少、条件が外れていても新たな発見もあるのでちゃんと話を聞きましょう。
聞く人数は多い方がより精度が高くなりますが一般的には30~40名程度で傾向が測れるようになると言われています。

ターゲットと出会う機会がそもそもないという方は、
藤沢数希さんの「ぼくは愛を証明しようと思う」を参考にしてみてください。
この本は恋愛工学をわかりやすくストーリーのある読み物にしてくれています。

ぼくは愛を証明しようと思う。

この本に書かれていることは一つのやり方です。良い悪いという話ではありません。

本当に真剣に行動すれば望む条件の相手とは簡単に出会えるのです。
ですが、出会えない場合は生活環境がそのような構造になっていないのです。

生活環境を変えなければ、一生ターゲットと出会うことはありません。
その時点でターゲット条件の設定を見直した方がようでしょう。

世界には数え切れないほど人がいますが、
出会った相手としか、恋愛できないのです。

出会える相手とだけ恋愛して満足な人生であればそれは問題ありませんが、
まだ出会っていないような人と恋愛したければ、自分を変えなければ
出会いたい人とは出会えないのです。

インタビュー調査

サービスデザインのプロセスをベースにしているGLG理論においてはインタビュー調査は非常に重要です。
しかもこの理論において、恋愛するまでの時間の大半はインタビュー調査に費やされます。

まず、対象となる人と出会える場を形成したら、
相手に恋人がいようがいまいが関係ありません。
ラポールを形成して、相手から情報を引き出せる関係性を構築しましょう。

おすすめはバーです。
無数の相手と出会えて、かつ、お酒の力を借りることができ、
さらに話すことがメインコンテンツになっているためです。
バーでの立ち居振る舞いなどについては後日改めてご紹介しましょう。

クラブも悪くないのですが、話をするには連れ出しが必要なので恋愛初心者には向いていません。

合コンやお食事会は一度に複数のサンプルから話を聞けるため、効率的ではあります。
合コンはハズレしかこないという印象がありますが、先に条件を知らせてもらえることも多く、調査のためと割り切ってお金を払うのは時間の節約にはなります。

ただし、ターゲットである人が複数揃うことは稀なので、
やはりバーなどの自由な出会いがある場の方が最終的にはゴールに近い気がします。

さて。調査です。
インタビューを行う際に調査していただきたいのは
ターゲットが恋愛に対して何を求めているか、です。

男性から女性にヒアリングするとだいたいこういう答えが返って来ます。
「相手に求めるもの?私、普通でいいんだけど。」

この普通が何を意味するのか聞き出すのがインタビューの目的です。
ここではトークスクリプトと呼ばれるテクニックを用いる会話スキルが必要になります。
参考までに上記の会話から始まるトークスクリプトで開いていくことにしましょう。

<インタビュー会話例(注)

男:「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、恋愛で一番大切なものって何?」
女:「んー、相手に求めるもの?私、あまりないな。普通でいいんだけど。」
男:「普通ねぇ。その普通ってどうせ年収600万超え、都内在住、毎年海外旅行へ行くとか、そういうの実現してくれる彼氏って思ってるんじゃないの?」

女:「えー、そうだけど、それって普通じゃないの?」
男:「それはヤバいw そんなの男に言ったらすぐ逃げてくよ。年収600万の男は金かかる女嫌いだもん。他にはどんな条件が必要?君に合う相手を紹介できる機会があるかもしれないからさ。」
女:「まじかー、うーん、そうだね、他にはね…」

自然な流れで聞き出すことができました。
話題が恋愛なだけに、一歩間違えると相手に嫌な気持ちをさせてしまうこともあるのでインタビューの練習は常日頃から行っておきましょう。

また、トークスクリプトはテクニックなので常日頃から試行錯誤を必要とします。
ここでは触れませんが、上記のような会話も計算された型を用いています。
相手を否定したりすることもしています。ラポールの形成を行い、
相手に話をしてもよ良いという環境を構築してからインタビューを行いましょう。

ラポールの形成やトークスクリプトの作り方については、
詳しくはネットなどで調べてみてください。
注:ここでご紹介した会話事例はあくまで本記事の内容のために参考として書き起こしました。サービスデザインのインタビュー調査とは別物です。(1/22 2:58追記)

なお、インタビューの結果聞き出した情報は、泥酔状態の場合は信用度は低く
鵜呑みにしてはいけない情報も含まれます。
できれば複数の方向性から質問を投げかけてみたり、後日確認して信ぴょう性の高い意見をヒアリングしましょう。

さて、30~40人のインタビュー調査は非常に時間がかかります。
よって、5人程度聞いたら情報を集約して分析を行い、都度アップデートしていくようにしましょう。

KJ法を用いた分析


分析の方法も複数あるのですが、最も簡単でプロもよく使う手法をご紹介します。

聞き出した情報を付箋に書いて貼りまくり、ある程度溜まったところで
同じような内容のものは集めて、いくつかのグループにわけてしまうというやり方です。

KJ法と呼ばれる方法です。
KJ法は俯瞰的に様々な物事の傾向を知ることができる分析手法で、
ここから導き出された条件が、ターゲットの心理的欲求の仮説になるのです。

5人に聞いたくらいの情報ですと、あまり精度も高くなく
バラバラになりがちですが、それでも共通している条件がいくつか出てくるはずです。

その共通している条件は、ターゲットが恋愛に対して求めているユーザーニーズである可能性が高いと言えるのです。

まとめ

今回はターゲット属性の設定、調査と分析までのプロセスをご紹介しました。

GLG理論は「自分らしい恋愛ができる相手を探す方法」として引き続きプロセスや小技をご紹介していきます。

この記事のまとめです。

・ターゲットに求める属性の設定時に、優先順位を決める。
・インタビューに重きを置いてターゲットの要求を調査。
・ターゲットと出会えない人は自分の環境を変えるか、ターゲット条件を見直しが必要。
ラポールの形成やトークスクリプトを用いて相手に嫌な思いをさせずに有益な情報を引き出す。
・集めた情報はKJ法でグループ分けして共通する意見の集まりやすい条件をさがす。
・ターゲットの要求について仮設を構築する。

次は仮設に基づいた設計についてご紹介する予定です。
ご期待ください。

あ、あと、藤沢数希さんの「ぼく愛」は一度は読まれた方が良いと思いますよ。

ぼくは愛を証明しようと思う。

それでは。

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今後もサービスデザインのコンセプトを利用したライフハック情報をお届けします。

サービスデザイナー、その職業とは。

サービスデザイナーとは

サービスのデザインをする職種がサービスデザイナーです。

まだ歴史が浅く、サービスデザイナーを名乗っている人を今まで見たことがありません。ですが、確実に世界に存在しています。

詳しく勉強されたいという方は、樽本徹也さん著の「ユーザービリティエンジニアリング」を読まれるのが早いと思います。めっちゃおすすめです。一緒に勉強しましょう。

ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―


私もこの本を読んで経験に対して知識の裏付けを行いました。
サービスデザイナーの教科書みたいな本です。

さて、ざっくり概要だけでいいや、という方は私のブログでも見ていってください。

サービスデザイナーの仕事

サービスデザイナーの主な仕事は「ユーザー体験の設計(デザイン)」です。


最近ユーザーエクスペリエンス(以下、UX)なんて言葉を聞いたことがある方も増えてきたのではないかと思いますが、まさにこれがユーザー体験のことです。

webやアプリの開発現場では、このユーザー体験をサービスに落とし込む作業をプランナーやディレクターやプロデューサーという方々が行っています。

過去の現場ではこのサービスデザインの領域は明確に区切られておらず、専門的な知識を持たずして、勘や経験によってサービスが構築されて来ました。

しかし、web業界に「グロースハック」という概念が持ち込まれて以降、サービスデザインを改善する職種として「グロースハッカー」という職業が生み出されました。私は会ったことがありませんが、そういった肩書きの方がいらっしゃると聞いたことがあります。

そしてその後web、アプリ業界はソシャゲバブル期に入り、グロースハッカーたちが大いに活躍しましたが、現在、市場の熟成により、サービスデザイナーの必要性が増していると肌で感じています。

しかしネットに良き記事が見当たらず、現在は書籍を通じて勉強するしかない状況です。サービスデザイナーという職業の認知と地位向上のため微力ながら本ブログを通じて情報をお伝えできればと思います。

サービスの入り口から出口まで設計するのがサービスデザイン

サービスを利用するとき、必ずエンドユーザーたるお客様はサービスの提供を受ける入り口を通ります。

わかりやすくファミレスをサービスの例に挙げますね。
1)まずお客様がご来店された時、ホールスタッフは「いらっしゃいませ」と言いますね。
これがサービス利用開始時の入り口の体験です。

2)来店したお客様に対し、ホールスタッフは空いている席に案内して着席を促します。
3)メニューを提示して、決まったら呼び出しボタンを押して呼び出すように案内します。

4)お客様は渡されたメニューの中から好きな料理を選んでテーブル上の呼び出しボタンを押します。
5)その間、ホールスタッフはお客様に出すお水とおしぼりを用意します。
6)お水とおしぼりを運びつつ、お客様の注文を聞きます。

7)注文されたオーダーの内容を手元の端末で入力。
8)オーダーは店内に張り巡らされたネットワークにより厨房に送信されて、調理担当が順番に料理を行います。
9)出来上がった料理から、バックヤードのカウンターに並べられて
10)ホールスタッフが最後の盛り付けなどを行います。
オーダーからここまでにかかる時間は混雑時でなければだいたい5分〜10分程度。

11)ホールスタッフは盛り付け終わった料理をお客様の元に運びます。
12)お客様が複数人の場合、ほぼ同じタイミングで同席している全員分の料理を運びます。
13)最後の料理を運び終わったら来ていない料理がないか確認して
14)伝票を置いて去ります。

15)お客様は楽しく食事をします。
16)食事が終わったら伝票を持ってレジへ向かいます。
17)レジにてお会計を済ませてお客様は退店します。
18)会計を担当したスタッフは「ありがとうございました」と感謝の意を伝えます。

ここに書いてある内容はファミレスをよく利用する方ならば
普通のことであると思われるでしょうが、過去に誰かが考えてお店に導入したことです。

最初からこの形だったわけではありません。
スタッフの呼び出し、料理が出されるまでの時間、お客様のテーブルに運ばれるまで。
効率化を目的として時間をかけてゆっくりと熟成され、このサービスの形がデザインされてきました。
おかげで我々は気持ちよくご飯を食べて会計を済ませることができます。

もう一つ、サービスデザインにおいて重要なのは、スタッフの行動に対するデザインです。
実はこの後、以下のフローが行われます。

19)ホールスタッフは次のお客様を迎え入れるために、テーブルの上の食器を回収してバックヤードへ運びます。
20)その後、テーブルを拭いて椅子をなおし、次のお客様をお迎えする準備を整えます。
21)厨房にて使用済みの食器を洗い、乾燥させて食器を保管します。
22)割れやヒビの入った食器は交換します。
23)食材の在庫管理、仕込み、仕入れ、などを行います。
24)店舗全体の清掃を行います。
25)釣り銭の準備、売上金の保管を行います

等、業務については挙げ出したらキリがありませんが、
お客様に満足していただくために細かい業務上のルールの設計が行われています。

目的は効率化であり、お客様に対して最適なサービスを実現するにあたり、
スタッフに過度な負担が発生しないようになっているというわけです。

サービスのデザインはコストやリソースまで含まれる

サービスの設計で重要なのは顧客のための設計ですが、
スタッフのための設計もされていないと最適なコストでサービスを行うことができません。


コストがかかり過ぎてしまうと、それは売値に反映されてしまうためです。
提供する商品に対して、価格が不当に高ければお客様には買っていただけません。

ここでいうコストとは、時間、労力、スペース、他、サービスを提供するにあたって消費されるモノ・コト・時間・人のことをさします。
様々なサービスには必ずコスト(もしくはリソースと呼んだりもする)がかかります。

サービス設計を行う場合は、このコストの部分の設計も重要になります。
この部分を設計することによりスタッフの労働条件も含めて適正になり、
お客様への提供金額が適正になるのです。

それはお客様の満足度を向上させ、サービスを継続して利用するモチベーションに繋がります。

良いサービスの指標は続けて使おうという気持ち「継続率」

ファミレスではご飯を食べることに対してお金を支払っているように思われますが、
実はサービスそのものにお金を支払っていると言えます。

上述した通り、サービスの内容全てに対して、妥当な金額感が設定されているのです。
もし、ファミレスの料理が単品で1万円以上するのであれば、顧客はそれ以上のサービスを要求するでしょう。また、いつ行っても釣り銭がなくて待たされたら不満がたまりますよね。

サービスに対して顧客が満足しているかどうかを表す概念に顧客満足度というものがあります。顧客満足度の高いサービスはもう一度このサービスを使おうという気持ちを生み出します。
これはサービスデザイナーが最重要視する「継続率」という指標に繋がります。

また、他の人にも教えてあげよう、という気持ちも生まれます。
これが口コミの発生要因になり、顧客が増える結果に繋がります。
こういった、何度も来店する顧客や口コミで他の顧客を連れて来てくれる顧客は
”ロイヤルティが高い顧客”と言われます。

顧客満足度と顧客ロイヤルティの高い状態を作り出すのがサービスデザイナーの使命と言えるでしょう。

今日のまとめ

・サービスデザイナーという仕事はサービスの入り口から出口まで一連の設計を行います。
・顧客だけでなくスタッフに対してもサービスデザインが行われます。
・売り上げやコストについても考えられています。
顧客満足度と顧客ロイヤルティの高い状態を作り出すのがサービスデザイナーの使命

ここまで読んでもっと詳しく知りたくなった方は
樽本徹也さん著の「ユーザービリティエンジニアリング -ユーザーエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法-」を読んだ方がいいです。おすすめです。 

ユーザビリティエンジニアリング(第2版)―ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法―

 次回以降はより掘り下げて具体的なプロセスなどをご紹介できればと思います。