グルーヴィ サービスデザイン ラボ

サービスデザインに関する情報、及びそれを用いたライフハック術などを記事にしていきます。

【調査分析編】自分らしい恋愛ができる相手を探す方法。サービスデザインの考え方を恋愛へ応用した【GLG理論】

こんばんわ。グルーヴィSDラボのGroovyです。

普通、サービスデザインというのはサービスを設計することに使われる手法ですが、
このブログではサービスデザインをより分かりやすく説明するために日常の生活に取り入れ、人生を最適化して少しだけ目標を達成しやすくすることができる方法をご紹介します。

複数回、サービスデザインの考え方を恋愛へ応用する方法をご紹介します。
シリーズに名前がないのも不便なので便宜上、Get Love Groove理論(GLG理論)とでも名付けましょうか。

この理論は30代後半男性が20代前半S級女子と恋愛した実績もある非常に効果的な手法です。
その方は先日、40代になられて別の20代S級女子と結婚されました。
今は夫婦ともにとても幸せに暮らしています。

この理論は男性でも女性でも使えます。
信じるか信じないかはあなた次第です。

サービスデザインの基本プロセス

サービスデザインの基本的な設計プロセスは、以下のようなフローを辿ると言われています。
 調査
 分析
 設計
 評価
 改善
 反復

普通はこれを製品やサービスなどに用いて最適な状態を作るのが我々の仕事ですが、
自分の人生に用いてみると発見が多く、無駄な時間や手間、コストをかけずに
目的や目標を達成することができることに気づきました。

この方法を用いて実際に行動してみると、今までの恋愛戦略が正しかったのかどうか、
また、誤っていた場合に、どのように改善していくことで
自分らしい恋愛ができるかを知ることができます。

この理論では恋愛したい人をサービス提供者、恋愛対象となる人をターゲットとして設定します。
サービス提供者側と顧客の関係は恋愛における男女の関係にとても近い性質を持っています。サービスは価値を提供する代わりに、コストを支払ってもらえる構造を持っています。
恋愛も同じです。

得られるものがあるから相手と一緒にいたいと思うようになるのです。
得られる価値が提供されるからこそ、相手は時間やお金というコストやリソースを提供しようという気持ちになるのです。

ターゲット属性の設定

最初に設定していただきたいのはターゲットの属性です。
自分がまず、どんな相手と恋愛したいのかを設定しましょう。
年齢、容姿、性格、職種、年収、そのほか、どんな条件でも構いません。

仮に今回このプロセスを実践していく人を設定しましょう。
40代前半未婚の男性、サラリーマンAさんだとします。
ヒアリングの結果、以下のような条件が抽出されました。

・20代〜30代前半
・かわいい
・職種問わず

しかし、これではターゲットがまだぼやけています。
もっと具体的に設定していきます。

・30歳 ±2歳
・容姿は好みのタイプであること
・職種、年収問わず
・コミュニケーション能力が高くノリがいい
・空気が読めて気を遣える
・家族を大切にしてくれる

これくらい設定できていれば良いでしょうか。
まず条件の抽出を行いました。

次に、この中で優先順位を設定します。
優先順位に同列は作ってはいけません。
必ず順位をつけてください。

これはトレードオフスライダーというフレームワークです。
優先順位をあらかじめ決めておくことで、合致しない条件の対象を自動的に排除していくことができます。

ターゲットに対して求める条件をトレードオフスライダーで優先順位づけしたら
一旦その優先順位に基づいて対象を選定しましょう。

調査

ターゲットとなる対象の条件が決定したら、様々なアプローチでそのターゲットについて調べます。

サービスデザインプロセスでは製品のコンセプトやサービスそのものの現在の状況が
ターゲットユーザーに対してマッチしているか確認していく作業です。

ここで一般的によく使われる手法は以下のようなものです。
 ・アンケート
 ・インタビュー
 ・行動観察調査

これを恋愛に展開してみましょう。
ターゲットのことをよく知るためには、ターゲットと同じ属性を持つ人に話を聞くのが一番です。

先ほど設定した条件に合致する人たちと出会い、話をたくさん聞き出します。

多少、条件が外れていても新たな発見もあるのでちゃんと話を聞きましょう。
聞く人数は多い方がより精度が高くなりますが一般的には30~40名程度で傾向が測れるようになると言われています。

ターゲットと出会う機会がそもそもないという方は、
藤沢数希さんの「ぼくは愛を証明しようと思う」を参考にしてみてください。
この本は恋愛工学をわかりやすくストーリーのある読み物にしてくれています。

ぼくは愛を証明しようと思う。

この本に書かれていることは一つのやり方です。良い悪いという話ではありません。

本当に真剣に行動すれば望む条件の相手とは簡単に出会えるのです。
ですが、出会えない場合は生活環境がそのような構造になっていないのです。

生活環境を変えなければ、一生ターゲットと出会うことはありません。
その時点でターゲット条件の設定を見直した方がようでしょう。

世界には数え切れないほど人がいますが、
出会った相手としか、恋愛できないのです。

出会える相手とだけ恋愛して満足な人生であればそれは問題ありませんが、
まだ出会っていないような人と恋愛したければ、自分を変えなければ
出会いたい人とは出会えないのです。

インタビュー調査

サービスデザインのプロセスをベースにしているGLG理論においてはインタビュー調査は非常に重要です。
しかもこの理論において、恋愛するまでの時間の大半はインタビュー調査に費やされます。

まず、対象となる人と出会える場を形成したら、
相手に恋人がいようがいまいが関係ありません。
ラポールを形成して、相手から情報を引き出せる関係性を構築しましょう。

おすすめはバーです。
無数の相手と出会えて、かつ、お酒の力を借りることができ、
さらに話すことがメインコンテンツになっているためです。
バーでの立ち居振る舞いなどについては後日改めてご紹介しましょう。

クラブも悪くないのですが、話をするには連れ出しが必要なので恋愛初心者には向いていません。

合コンやお食事会は一度に複数のサンプルから話を聞けるため、効率的ではあります。
合コンはハズレしかこないという印象がありますが、先に条件を知らせてもらえることも多く、調査のためと割り切ってお金を払うのは時間の節約にはなります。

ただし、ターゲットである人が複数揃うことは稀なので、
やはりバーなどの自由な出会いがある場の方が最終的にはゴールに近い気がします。

さて。調査です。
インタビューを行う際に調査していただきたいのは
ターゲットが恋愛に対して何を求めているか、です。

男性から女性にヒアリングするとだいたいこういう答えが返って来ます。
「相手に求めるもの?私、普通でいいんだけど。」

この普通が何を意味するのか聞き出すのがインタビューの目的です。
ここではトークスクリプトと呼ばれるテクニックを用いる会話スキルが必要になります。
参考までに上記の会話から始まるトークスクリプトで開いていくことにしましょう。

<インタビュー会話例(注)

男:「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、恋愛で一番大切なものって何?」
女:「んー、相手に求めるもの?私、あまりないな。普通でいいんだけど。」
男:「普通ねぇ。その普通ってどうせ年収600万超え、都内在住、毎年海外旅行へ行くとか、そういうの実現してくれる彼氏って思ってるんじゃないの?」

女:「えー、そうだけど、それって普通じゃないの?」
男:「それはヤバいw そんなの男に言ったらすぐ逃げてくよ。年収600万の男は金かかる女嫌いだもん。他にはどんな条件が必要?君に合う相手を紹介できる機会があるかもしれないからさ。」
女:「まじかー、うーん、そうだね、他にはね…」

自然な流れで聞き出すことができました。
話題が恋愛なだけに、一歩間違えると相手に嫌な気持ちをさせてしまうこともあるのでインタビューの練習は常日頃から行っておきましょう。

また、トークスクリプトはテクニックなので常日頃から試行錯誤を必要とします。
ここでは触れませんが、上記のような会話も計算された型を用いています。
相手を否定したりすることもしています。ラポールの形成を行い、
相手に話をしてもよ良いという環境を構築してからインタビューを行いましょう。

ラポールの形成やトークスクリプトの作り方については、
詳しくはネットなどで調べてみてください。
注:ここでご紹介した会話事例はあくまで本記事の内容のために参考として書き起こしました。サービスデザインのインタビュー調査とは別物です。(1/22 2:58追記)

なお、インタビューの結果聞き出した情報は、泥酔状態の場合は信用度は低く
鵜呑みにしてはいけない情報も含まれます。
できれば複数の方向性から質問を投げかけてみたり、後日確認して信ぴょう性の高い意見をヒアリングしましょう。

さて、30~40人のインタビュー調査は非常に時間がかかります。
よって、5人程度聞いたら情報を集約して分析を行い、都度アップデートしていくようにしましょう。

KJ法を用いた分析


分析の方法も複数あるのですが、最も簡単でプロもよく使う手法をご紹介します。

聞き出した情報を付箋に書いて貼りまくり、ある程度溜まったところで
同じような内容のものは集めて、いくつかのグループにわけてしまうというやり方です。

KJ法と呼ばれる方法です。
KJ法は俯瞰的に様々な物事の傾向を知ることができる分析手法で、
ここから導き出された条件が、ターゲットの心理的欲求の仮説になるのです。

5人に聞いたくらいの情報ですと、あまり精度も高くなく
バラバラになりがちですが、それでも共通している条件がいくつか出てくるはずです。

その共通している条件は、ターゲットが恋愛に対して求めているユーザーニーズである可能性が高いと言えるのです。

まとめ

今回はターゲット属性の設定、調査と分析までのプロセスをご紹介しました。

GLG理論は「自分らしい恋愛ができる相手を探す方法」として引き続きプロセスや小技をご紹介していきます。

この記事のまとめです。

・ターゲットに求める属性の設定時に、優先順位を決める。
・インタビューに重きを置いてターゲットの要求を調査。
・ターゲットと出会えない人は自分の環境を変えるか、ターゲット条件を見直しが必要。
ラポールの形成やトークスクリプトを用いて相手に嫌な思いをさせずに有益な情報を引き出す。
・集めた情報はKJ法でグループ分けして共通する意見の集まりやすい条件をさがす。
・ターゲットの要求について仮設を構築する。

次は仮設に基づいた設計についてご紹介する予定です。
ご期待ください。

あ、あと、藤沢数希さんの「ぼく愛」は一度は読まれた方が良いと思いますよ。

ぼくは愛を証明しようと思う。

それでは。

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今後もサービスデザインのコンセプトを利用したライフハック情報をお届けします。